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〈映画の見方〉がわかる本 町山智浩著

映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION)映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION)
(2002/08)
町山 智浩

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映画評論家町山智浩が出している本です。『映画秘宝』内で連載されていたものを本に直したものだそうです。

中身はタイトルの通り、「映画の見方がわかる本」です。

表紙の写真は何かわかりますか?

映画好きなら絶対にわかると思いますけど(知らなきゃ映画好きとは言わせないよ)、『時計じかけのオレンジ』の主人公アレックスです。巨匠スタンリー・キューブリックの作品です。

この映画に対する僕の思いはまた今度書きましょう。

この本は、1967年から1979年の映画、つまり「アメリカンニューシネマ」の時代の映画を解説しています。

取り上げている映画は、『2001年宇宙の旅』『俺たちに明日はない』『卒業』『イージー・ライダー』『猿の惑星』『フレンチ・コネクション』『ダーティーハリー』『時計じかけのオレンジ』『地獄の黙示録』『タクシードライバー』『ロッキー』『未知との遭遇』です。

有名な映画ばかりですが、思いのほか難解な映画が多いです。『2001年宇宙の旅』はもとより、『タクシードライバー』『地獄の黙示録』などは、普通に観ても結構意味がわからない作品です。

そういった「面倒な映画」をわかりやすく解説してくれます。『キネマ旬報』とかのような面倒な評論とかではなく、監督や脚本家はどういったことを考えて映画を作ったのかということを誰でもわかるように書かれています。

この本は、章ごとにちゃんと区切られているので、余計な情報を入れたくない人にも読みやすいようになっています。

僕のこの本の読み方を紹介したいと思います。

僕は、評論とかもなるべく読まないで映画を観に行く主義です。情報を入れるときは逆に周辺情報だけを頭に叩き込むこともありますが。

とにかく、内容については知らないで映画を観たいので、基本的に情報は入れません。

この本は、仕方のないことですが、ネタバレ満載です。

ですので、映画を観て、もやもや感を持ったままこの本に行きつくといいと思います。よくわからないものがすべて評会すると思います。

本の内容も少しは書きたいですけど、ネタバレになるので、わからない感じに本の少し書こうと思います。

『2001年宇宙の旅』の「マジックの話」や、「『ロッキー』でのスタローンの話」などは非常に興味深いです。

これこそ映画だと思えると思います。
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僕の人生ベスト映画10

前に、「現時点のトップ10」みたいなのやりましたけど、あれは、むりやり埋めたものですので、本当に好きなものを挙げようと思います。

なので、10こ全部埋まらないと思います。埋まるようになるまで映画は見続けると思います。

1『時計じかけのオレンジ』
2『タクシー・ドライバー』
3『ファイト・クラブ』
4『サマーウォーズ』
5『イングロリアス・バスターズ』
6『パルプ・フィクション』
7『プライベート・ライアン』
8『グラン・トリノ』

10

『パルプ・フィクション』は消してもいいかなと今悩んでいます。

とりあえずいまは、こんなところです。『ショーシャンクの空に』『ノーカントリー』『ミスト』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『トランスフォーマー』(リベンジじゃないよ)『第9地区』『スティング』あたりも入れたいですけど、あと20回くらいは観たいとは思えないんでね。

あと、ランキングじゃないですよ。ランキングなら『プライベート・ライアン』はもう少し上にきます。

それにしても、アニメが入るのは少し異様ですね。

今年は『アイアンマン2』が入るかもしれません。

『ゴッドファーザー』とか『ロッキー』とか『アバター』とかは入れませんよ。理由は、なんだか入れたくないからということです。

サマーウォーズ

監督:細田守
声の出演:神木隆之介

summer-wars.jpg

ストーリー
世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界、OZ(オズ)。そのメンテナンスのアルバイトをしている高校生の'健二は、憧れの先輩・夏季から田舎に行くというアルバイトを頼まれる。気楽に応じた健二だったが、実は夏希の本家とは武家の血筋を受け継ぐ旧家、陣内家であり、曾祖母である烈女・栄のために夏希のフィアンセのふりをするというアルバイトだったのだ。

さいわい栄は健二を認め、芝居は平穏のうちに終わるかに見えたが、その夜健二はケータイに届いた謎の数式を、数学の問題と考えて解いてしまう。しかしそれは、OZ世界を崩壊させ、現実世界をも混乱させる大事件の幕開けだった。
(ウィキペディアより)

最高です。公開されたときに劇場で観たかったです。二本立てで観たわけですけど、ボロボロ泣いてしまいました。

映画自体は昨年の夏公開で、いとこが絶賛していました。僕は「アニメ映画だし」となめていましたけど、これまでいいとは思いませんでした。

まず、舞台です。舞台は、長野県の上田市と、ネットの世界です。僕にとっては特に前者が重要です。

僕は、最近はそこまでではありませんが、戦国時代が大好きで本を読み漁っていたことがあります。そこで上田城に徳川軍が攻めてくる話が出てきます。その話が、映画にまんま出てきます。まず、そこで僕としては、映画に乗ってしまいました。この話は中盤に出てきます。

ネットについては、そこまでの思い入れはありませんので割愛。

舞台が上田ということもあり、主人公の訪れる大家族の集まる家なんですけど、そこが古い日本家屋なわけです。僕は、都会育ちですけど、祖父母の家はド田舎にありまして、年に一度くらい帰るわけですが、そこの風景と映画の風景がとても似ているのです。僕の原風景に近いので、ここでも心をつかまれました。

さらに、親戚が集まるわけですけど、それもまた経験したことのあることでしたので、もう自分の話にも思えてくるわけです。舞台が田舎ですけど、親戚独特の関係を垣間見れてよかったです。侘助という養子の話です。

これら3つの枠組だけで、僕は感激しましたが、まだまだ魅力的なところがあります。

そうそう、宮崎駿の『となりのトトロ』という映画がありますが、あの映画は「日本人にとって懐かしいと思える映画だ」みたいなことを以前どこかで読みましたが、『サマ―ウォーズ』の方が懐かしいです。家や親せき、生活感すべて『トトロ』を『サマーウォーズ』は凌駕しています。

そして、もうひとつ重要なネットのお話です。映画の中では、OZ(オズ)というシステムで世界中が回っているという設定なわけです。そのOZの世界が主人公のせいで混乱します。僕は『ダイハード4.0』を思い出しました。

最初は、「はいはい『ダイハード4.0』と家族愛を合体させたのね」と思いましたが、全くそんなことはありませんでした。

まず、主人公は数学が得意な(ほぼ)オタクです。ここで、マクレーン刑事(ブルース・ウィリスの役名)のようなヒーローではないことは明らかです。しかも、どっちかというと犯人側なわけです。

そういった混乱した状況では主人公は何もできません。代わりに活躍するのは夏希の祖母の栄です。彼女は日本全国に電話を掛けまくります。僕はここで泣いてしまいました。

「何言ってんだ?」と思うかもしれませんが、このシーンは彼女が本当にカッコよく映ります。見ればわかると思います。『ワルキューレ』のトム・クルーズよりもかっこいいです。観ていないと意味がわからないでしょう。

まっさらな状態で観てもらいたいので、ネタバレというかストーリーはあまり深くまでは語りたくないので、あえて断片的にしようと思います。

この映画は大家族だからこそ成し遂げられる話です。核家族の世の中へのアンチテーゼかというと、層ではないように描かれています。核家族はよくないという話でなく、大家族はいいなというのが中心です。

映画にはよくありがちですけど、みんなが力を合わせるという至極当たり前のことを、家族を使っているというのがこの映画のいい点だと思います。普通は赤の他人が協力します。『第9地区』でさえそうです。しかし、この映画は、あまり顧みられない家族をわざと中心に置いた映画なわけです。

そういうところで僕は絶賛したいです。

家族を描くと大体ろくでもない話が中心です。『アメリカン・ビューティー』や『レボリューショナリー・ロード』『普通の人々』などです。しかし、この映画は真反対です。だからこそいいと僕が思います。

小ネタも書きたいんですけど、観ていない人用に書いているので、触れないようにします。

問題点としては、OZ内での戦闘シーンです。キーボードをあそこまでたたきまくるゲームは存在しないと思います。そこはどうやっても無理があります。

あとOZのデザインです。村上隆のようなデザインですけど、僕はあまり好きではないです。主観的な話なんですけどね。

あと、あまり影がない。わざとそうしたとパンフレットには書いてあります。でも、やはりリアリティにこだわてほしいです。

大枠だけでも十分いい映画ですけど、細部が非常によくできていると思います。家の中一つをとっても本には題名もしっかり書き込まれていますし、質感もよく伝わってきます。

日本のアニメ映画も捨てたものではないと思いました。というか、数学に長けている話だったら、ロン・ハワードの『ビューティフル・マインド』(アカデミー作品賞)よりもはるかに感動的でいい作品です。

『クレヨンしんちゃん』の映画もいいものがありますが、こちらも負けてはいないと思います。

評価:95~100点
僕の人生ベスト10に加えたいです。あと『ビューティフル・マインド』より『サマ―ウォーズ』の方がいいですよ。

誕生日

どうでもいいですけど、今日は僕の誕生日です。

振り返ってみると、人生ってあっという間だと思います。

Time waits for no one.
(映画『時をかける少女』(2006)より)

これいい言葉ですよね。

ヒストリー・オブ・バイオレンス

監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン

history_of_violence.jpg

ストーリー
インディアナ州の田舎町ミルブルックにある小さなダイナーのオーナー、トム・ストール(ヴィゴ・モーテンセン)は、弁護士の妻エディ(マリア・ベロ)と高校生の息子ジャック(アシュトン・ホームズ)、娘サラ(ハイディ・ヘイズ)とともに穏やかな日々を送っていた。

そんなある日、トムの店が拳銃を持った強盗リーランド・ジョーンズ(スティーヴン・マクハティ)とウィリアム・オーサー(グレッグ・ブリック)に襲われるが、トムは驚くべき身のこなしで2人を撃退する。店の客や従業員の危機を救ったトムは一夜にして地元のヒーローとなった。

それから数日後、片目のえぐれたフィラデルフィア・マフィア、カール・フォガティ(エド・ハリス)がダイナーに現われ、過去を知っているような口調でトムに親しげに話しかける。フォガティは、トムの本名はジョーイ・キューザックで、フィラデルフィア・マフィアのボス、リッチー・キューザック(ウィリアム・ハート)の弟だと主張する。トムはそれは完全な人違いでありマフィアとは面識がないと否定するが、フォガティはそれを受け入れず執拗に一家につきまとう。

神経質になるトムのいらつきを感じ取った家族はぎくしゃくし始める。果たしてトムはフォガティの言うように前科者のジョーイ・キューザックなのか、それとも単なる人違いなのか…。
(ウィキペディアより)

長らく更新していませんでしたが、これでも生きていますからね。まずは、生存確認からということで。

デヴィッド・クローネンバーグ監督というと、ついつい『イースタン・プロミス』を想起してしまいますが、それを観るにはまだ早いということで、こちらを先に観ました。『イースタン・プロミス』はクローネンバーグの最高傑作とどこかで読んだ覚えがあるからです。

この映画にかかわっている人で、観たことある映画にかかわる人は、ウィリアム・ハートくらいです。シャマランの『ヴィレッジ』で見かけました。ほかには、本当に知らない人ばかりです。『ロード・オブ・ザ・リング』も全く観ていませんので。

俳優もそこまでの有名どころが出ているわけでもないので、結構低予算な映画です。しかし、低予算ながら非常に楽しめました。

ヴィゴ・モーテンセンが前科者かそうではないかと言われても、ヴィゴ・モーテンセンの顔つきはどう考えてもヤクザとかにしか見えないのは、僕だけでしょうか。マーク・ウォールバーグもそうですね。

事実はどちらかというのは物語を進めていくのに結構有効な手立てですけど、別にそこに子週しなくとも十分に面白いです。なぜかというと、ヴィゴ・モーテンセンがかっこいいからです。

理由になっていませんけど、彼の行動を見るとよくわかると思います。マフィアみたいな奴が来ても、常に落ち着いている、何があっても動じないというのは、ある意味ロールモデルに近いものです。これは彼の過去に起因しているんですけど、大体どんな過去なのかは、察しがつくと思います。

オチに誘導する気はないですけど、彼の行動を見れば誰でもわかると思います。そこの結果よりも、彼の取る行動を見ているほうがはるかに面白いです。

僕の悪いところで、いつもイーストウッドにつなげるというのがありませすが、この映画もそれにかなり近いです。そういった過去を経てきたからこそ持ち合わせる生き方をうまく描いていると思います。

この作品自体は、そこまで哲学的なことは詰め込んでいません(僕が読み落としているかもしれませんが)。

普通のエンターテイメント作品として楽しむといいと思います。

映画自体も突飛なところがあるわけでもなく、ストーリーが崩壊しているのでもなく、普通によくできた映画です。欠点は探せばあるでしょうが、そんなことを気にする必要もない佳作です。

評価:75点
普通にいいので、評論しづらいことこの上ないです。
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