羊たちの沈黙
監督:ジョナサン・デミ
出演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス
ストーリー
若い女性の皮膚を剥ぎ落とし、その死体を川に流すという残忍な連続猟奇殺人が発生した。
犯人の仮称を冠し“バッファロー・ビル事件”と呼ばれるこれを解決するため、FBI訓練生のクラリスは、クロフォード主任捜査官からある任務を課される。それは、元は天才的な精神科医であり、自分の患者を食したため現在は州立精神病院に措置入院されているレクター博士を訪ね、バッファロー・ビルの精神状態を解明させるというものだった。
クラリスから依頼されたレクターは、その引き換えとしてクラリスに、彼女自身の過去を語らせる。
(wikipediaより)
また、放置していました。すみません。
一言で言うと、凄い作品です。
アカデミー賞を取ったアンソニー・ホプキンスの演技はもとより、ストーリー自体もよくできています。何より、映画から出るパワーが凄かったです。非科学的な話ですけど、ものすごく強いものを感じました。
最初はジョディ・フォスターの訓練シーンから始まります。その辺は平凡ですけど、ジョディ・フォスターが上官に呼ばれてから一気に重くなります。
こちらの方としても、アンソニー・ホプキンスに期待をしているわけですし、一体どうなるのかというジョディ・フォスターとかなり近い感情を持っています。
結局、邂逅してから、アンソニー・ホプキンスに完全に主導権がわたってしまいます。設定上仕方がないのですが、アンソニー・ホプキンスに全員食われてしまいます。
『セブン』のジョン・ドゥーをやっていた人(少しネタバレになるのでこれで勘弁)、『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツ、『ノーカントリー』のハビエル・バルデム、『ダークナイト』のヒース・レジャー同様、その人の映画になってしまっています。
周りがどう頑張ろうとしても、もう主導権は握れません。
アンソニー・ホプキンスのペースで最後まで言ってしまいます。
アンソニー・ホプキンスが演じているハンニバル・レクターというのは、ヒーローというか正義の味方ではありません。が、『ダークナイト』のジョーカー同様、魅力的すぎて、逆に信頼してしまいます。
この混乱も、彼に任せればどうにかなるだろうと思わせてしまうあたりは素晴らしいです。
アカデミー作品賞をはじめ5つアカデミー賞を取りましたが、こういった作品がアカデミー作品賞を取るというのはアメリカの懐の大きさを感じます。
どう考えても、倫理的にまずいと思います。世間的にはどう考えてもおかしい人(劇中でもヤバい人ですが)、が普通にものすごく魅力的に描かれているわけですよ。
ここまでのきわどい人物をアンチヒーローですが、正義の味方のような存在まで昇華したのは凄い腕だと思います。
ハンニバル・レクターというキャラクターのためだけの映画にも見えてしまいます。逆に、そこがいいところでしょう。
ラストあたりのトリックも結構楽しいです。ハンニバル・レクターだからこそのトリックです。普通に考えていてが絶対に思いつけないと思います。
評価:85点
アンソニー・ホプキンスを観るだけも十分でしょう。
出演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス
ストーリー
若い女性の皮膚を剥ぎ落とし、その死体を川に流すという残忍な連続猟奇殺人が発生した。
犯人の仮称を冠し“バッファロー・ビル事件”と呼ばれるこれを解決するため、FBI訓練生のクラリスは、クロフォード主任捜査官からある任務を課される。それは、元は天才的な精神科医であり、自分の患者を食したため現在は州立精神病院に措置入院されているレクター博士を訪ね、バッファロー・ビルの精神状態を解明させるというものだった。
クラリスから依頼されたレクターは、その引き換えとしてクラリスに、彼女自身の過去を語らせる。
(wikipediaより)
また、放置していました。すみません。
一言で言うと、凄い作品です。
アカデミー賞を取ったアンソニー・ホプキンスの演技はもとより、ストーリー自体もよくできています。何より、映画から出るパワーが凄かったです。非科学的な話ですけど、ものすごく強いものを感じました。
最初はジョディ・フォスターの訓練シーンから始まります。その辺は平凡ですけど、ジョディ・フォスターが上官に呼ばれてから一気に重くなります。
こちらの方としても、アンソニー・ホプキンスに期待をしているわけですし、一体どうなるのかというジョディ・フォスターとかなり近い感情を持っています。
結局、邂逅してから、アンソニー・ホプキンスに完全に主導権がわたってしまいます。設定上仕方がないのですが、アンソニー・ホプキンスに全員食われてしまいます。
『セブン』のジョン・ドゥーをやっていた人(少しネタバレになるのでこれで勘弁)、『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツ、『ノーカントリー』のハビエル・バルデム、『ダークナイト』のヒース・レジャー同様、その人の映画になってしまっています。
周りがどう頑張ろうとしても、もう主導権は握れません。
アンソニー・ホプキンスのペースで最後まで言ってしまいます。
アンソニー・ホプキンスが演じているハンニバル・レクターというのは、ヒーローというか正義の味方ではありません。が、『ダークナイト』のジョーカー同様、魅力的すぎて、逆に信頼してしまいます。
この混乱も、彼に任せればどうにかなるだろうと思わせてしまうあたりは素晴らしいです。
アカデミー作品賞をはじめ5つアカデミー賞を取りましたが、こういった作品がアカデミー作品賞を取るというのはアメリカの懐の大きさを感じます。
どう考えても、倫理的にまずいと思います。世間的にはどう考えてもおかしい人(劇中でもヤバい人ですが)、が普通にものすごく魅力的に描かれているわけですよ。
ここまでのきわどい人物をアンチヒーローですが、正義の味方のような存在まで昇華したのは凄い腕だと思います。
ハンニバル・レクターというキャラクターのためだけの映画にも見えてしまいます。逆に、そこがいいところでしょう。
ラストあたりのトリックも結構楽しいです。ハンニバル・レクターだからこそのトリックです。普通に考えていてが絶対に思いつけないと思います。
評価:85点
アンソニー・ホプキンスを観るだけも十分でしょう。
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