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死に場所を探す男『BROTHER』

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北野武が世界に向けて作った作品。ということになっていますが、例の通り興行的には成功とはいえるようなものではありません。

基本的に北野武の作品は興行的には失敗な作品が多いです。しかし、それでもオファーが来るというのが北野武の力というものでしょう。自分の事務所でやっているということもあるでしょうが。

この『BROTHER』は北野武ふんするヤクザが日本から出る羽目になってしまい、アメリカにすむ弟の元へ行くというストーリーです。

当然のことですが、北野武映画におけるたけしは常に死ぬ向かう男です。『その男、凶暴につき』『ソナチネ』と、破滅への道を自ら選ぶ男を常に演じています。

ということからわかるように、ラストは容易に想像がつきます。

僕の思う北野武の映画の良さとは、「沈黙」もしくは「しゃべり倒し」です。「沈黙」というのは、『その男、凶暴につき』を見ればわかることですが、たけしはほとんどしゃべることなく行動ですべてを表します。

逆に「しゃべり倒し」というのは、『アウトレイジ』で一気に消化した漫才のようなテンポのしゃべりが延々と続くことです。

この『BROTHER』は非常に中途半端な時期に撮ったということもあり、その2つの中間地点にいるよな状態になってしまっています。

舞台が日本ではないため止むをえないということもあるでしょうが、沈黙の良さとは、いつ誰が死ぬのか分からなく、ホラーとは違った意味で「恐怖」を出せることでしょう。

『BROTHER』が他の作品よりもだめだなと思うのはキャラクター造形にもあると思います。『その男~』と『ソナチネ』のたけし は死というものを求めつつも一定の距離を保っています。しかし、『BROTHER』では、死にまっすぐ向かっているのです。その結果、余計な遊びの部分が消えてしまったのではと思っています。

いろいろな殺し方に関してはいつも通り面白いですが、北野武らしい沈黙をもっと押し出してほしかったです。

それと、前半がゆったりなのに、後半はささっと終わらせるのは少々バランスが悪いのではと思ったりもしました。

まあ、それでも最近の邦画に比べたらはるかにいいんですけどね。北野武のいい作品をいくつか見た後だと見劣りしてしまうのが残念です。
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