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日本の難点

日本の難点 (幻冬舎新書)日本の難点 (幻冬舎新書)
(2009/04)
宮台 真司

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今回は、社会学者宮台真司さんの初の新書である「日本の難点」について書きたいと思います。まだまだ、完全に理解はできていないのですが、今できる限りのことを書きたいと思います。この記事を書くまでに数回本を読みました。それほど複雑な内容です。

先ほどこの記事を書いていたのですが、誤って記事を削除してしまったので、改めて書く破目になりました。さっきは、1時間くらいの時間を費やして、真剣に書いていたのですが、なくなってしまったので、悔しくてたまらなかったのですが、仕方がないのでもう一度はじめから、書きたいと思います。これからは、どの都度上書き保存でもしておこうと思います。「賢者は歴史から学び、愚者は失敗から学ぶ」。私は、愚者ですね。

ということはさておき、この本は、「日本の論点」を宮台さんひとりでやったものです。なので、多くの分野にコメント(意見)をしております。よくここまで一人でかけたなと思ってしまいます。

280ページくらいと新書にしてはかなり厚い方です。しかし、その分内容も複雑で難しいです。これでも完結にまとめたほうだと思いますので、語句注などをつけたら、400ページくらい行ってしまいそうです。宮台さんの本は軒並み厚いです。

本の構成としては、5つからなっています。コミュニケーション論・メディア論、若者論・教育論、幸福論、米国論、日本論です。一度打ち込んだので、本を参照しなくてもかけました。とほほ。

後半の2つないしは3つは実際に経験していないことが多く、読んだだけでは、抽象的なので、付帯的に落とし込むのが困難で未だに、理解しきった気がしません。ですが、前半は、身近な内容も含まれているので理解するのはそこまで難しくはなかったです。言葉が、難しいというのはよくありましたが。

全体で42の項目があるのですが、すべて独立しているということになっていますが、順番に読んだ方がわかりやすいです。好きなところから最初は読んだのですが、前提となる知識が欠如していたので、理解できないことが多くはじめから読みなおしました。その方がすんなり入れます。

内容は、何度も言うように複雑です。一度読んだだけで理解できるほど、一筋縄ではないと思います。だからこそ、読んでいるという感じになります。久しぶりに読み応えのある本を読みました。ここまで、圧倒されつ本は久しぶりでした。退屈なのではなく、本当に概念自体が難しいのです。頭をひねって考える必要がある本です。そのことがどういうことなのかがわかると快感です。おそらく頭が良くなります。

内容に入りましょう。私が理解できたところについて書きたいと思います。すべてを理解するには膨大な時間がかかりそうです。

5つの中で最も興味を持ったのは、若者論・教育論の章です。というのは、一番身近にあるので、現実的に考えるとわかりやすいからです。

若者論・教育論で、ゆとり教育について取り上げられていました。ゆとり教育を受けてきた者なので、非常に興味深かったです。特に私は、ゆとり教育以前の教育も受けているので、比較して考えられます。

ゆとり教育がはじまったときは正直う驚きました。土曜日の授業が突然無くなってしまうのですから。今でこそ、学校は嫌いですが、昔はそんなこともなかったので、土曜日がすこしさみしかったです。

宮台さんは、ゆとり教育を支持するほうの人間というよりも推進した方の人間だそうです。ということもあるので、失敗したほうから見たらどう映るのかが少し楽しみでした。

ゆとり教育はもともと、ゆとりとして生じた時間を学校以外のことに使いましょうというものだったそうです。学校では学べない、教えないことを作った時間でやろうというのが狙いです。

しかし、それは失敗に終わりました。その理由は本来のねらいといううものが先生並びに保護者に伝達されていなかったかららしいです。一般に人は、落ちこぼれを出さないために指導要領を緩くしたのだと理解したそうなのですが、それは違ったそうらしいです。

私としては、それが伝わってもゆとり教育は失敗したと思います。理由はいくつかありますが、一番の理由はゆとり教育を受けるのが子供ということです。どういうことかというと、子供というのは遊びたいと常日頃思っています。ですので、時間ができたら、スポーツ、ゲームなどで遊ぶのは当然です。私自身がそうでした。

時間ができた子供たちは、学校では頼りにならないということで、塾に入る子供が増えました。学校ではほとんど勉強を教えないわけですから当然と言えば当然です。

以前読んだ本で、「日本の生き方」田原総一朗著という本があるのですが、そこでもゆとり教育に触れられているのですが、そこで、ゆとり教育推進派の寺脇研さんと、教育社会学者でゆとり教育反対派の刈谷剛彦さんがゆとり教育はいいか悪いかについて話しているのですが、そこで刈谷さんが話していることが的をよく射ているのです。子供だった自分で考えてみてもそうなるなと思うことです。

一部抜粋
ただ、明らかに生活時間で増えているのはテレビゲームだと思いますよ。先ほど勉強への「意欲」についておっしゃっていましたが、「学ぶ意欲はどの子供にもある」という前提は意図つの理想だと思うけれど、一方で、本当にどの子供も初期値として「意欲」を持っているのでしょうか。

何と的を射た意見でしょう。私自身だと言いたいものです。確かに、理想はあっても現実はそう簡単なものではありません。最近の子供は基本的に勉強が嫌いです。意欲を持って勉強をしているのはごくわずかです。

この本では、ゆとり教育の失敗は、伝達不足というスタンスを取っていますが、ゆとり教育自体の失敗とは書いてありません。私は、根本的にミスを犯していると考えますが。もちろん、いい面をありますし、そこは取り入れるべくだと思っています。

他にも、この項目では教育先進国は、制度的な枠をフレキシブル化、能力別編成をやめる、班学習をするといった特色があるといています。私は、3つ目のグループ学習はいいものだと思います。

というのも、班学習は楽しく、また役に立つ技能・知識・知恵の獲得につながります。具体的には、コミュニケーション力がつくと思います。どうしてかと言われると、班学習をすると必然的に班おうのメンバーとしゃべることになります。そうしていくと、自分がこう言うと、相手はこんな反応をするというのがわかってきます。もしも、自分が話さなくても話がうまい人が同じ班にいれば観ているだけで勉強になります。そして、分担をすることにもなります。役割を振られて、それをしっかりこなしたとします。そうすると、班員に感謝されます。そうすることで、尊厳が保てます。感謝されて嫌がる人はいません。得意なことなら周りに貢献できて、苦手なことなら、周りに手伝ってもらえばいい。そうして、自分の技能が向上していきます。

グループ学習では、発表がある場合があります。この発表というのは非常に重要な能力です。人前で発表するにいは、多くの準備を必要とします。そうしたことを積み重ねると、自分の能力が伸びることになります。どんな人でも次第に慣れてきて、うまくできるようになります。やっていて楽しいなと思うこともあります。

次に、コミュニケーション論・メディア論についても触れたいと思います。私は、「若者のコミュニケーションはフラット化したか」という項目が興味深かったです。フラットとは、起伏のないといった意味です。

宮台さんは、このコンテンツで「流動性が高まり、代替可能性を考えるようになった」と書いています。これは、多くの人と接触できるようになった結果、次々に人間関係をとりかえることができるようになってしまったということです。ネットやメールが発達した結果、人と人の結びつきが薄くなってしまいました。

その結果、どんどん合理的な考えに移行してしまったということです。お互いの共通体験を通して仲良くなるということがなくなってしまったのです。これはゆゆしき問題です。これでは、だれと一緒にいても同じという意識になってしまいます。人と人が結びつきあって、関係というものができるのに、そうではなく、たんなるつながりで終わってしまいます。

つぎつぎに、友人を取り替えていくと、自分の尊厳というものがなくなります。人は周りに人がいるからこそ、人間なのです。

社会自体がそういった方向に傾いているというのが問題だと、宮台さんは指摘します。

近頃は、人間関係の問題が浮き彫りになったと思います。単純割り切れないものを単純に割り切っているところがあると思います。自分が安心できる所にとどまるだけになってしまったと思います。

また、最近はリスクを冒すのを避けているようにも思えます。自分はこんなもんだと無難なことばかりをする傾向があると思います。むかし(私は知りませんが)とは、いろいろな問題が少し変わった形になっているのかと思います。社会や心が複雑になってしまった結果なのでしょうか。抽象的ではありますが、なんだかおかしいなとかんじてしまうことがたくさんあります。

わたしは、ちょうど中間のところにいるので、何とも言えないものなのですが。

「世の摂理は人智をこえる」。このほんで、しきりに出される言葉ですが、社会設計のひとつのキーワードになります。どんなに先を読んでも結果は決して誰にもわかりません。あくまでも近似値にしかなりません。いくら頑張っても、だめなものはだめです。

この本は、非常に微妙な社会の非常に微妙な問題を扱っています。そう簡単に、把握できる内容ではないということだけは押さえておいてください。

P.S. 最後まで付き合ってくれた皆さんありがとうございます。長々とすみませんでした。
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No title

こんなに長くよく書けましたね

Re: No title

コメントありがとうございます。書くのに1時間、消えてしまった時間も含むと2時間かかりましたから。
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